ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。セクハラ・パワハラ・モラハラのない社会へのささやかな一石を投じるために、療養しながら書いています。

愼允翼(しん・ゆに)さん

ハートネットTVをたまに家族と見ます。時々出演している、電動車いす歴19年、ウィスキーと哲学を愛する寝たきりの現役東大生、愼允翼(しん・ゆに)さんのお話は、とても興味深く、彼が出ていると釘付けになって家族と見ています。

その、媚びない堂々とした、少し偉そうでさえあるしゃべり方が、いいです*^^*

 

彼は合理的配慮を義務づける障害者差別解消法が施行された2016年4月に、東大が初めて実施した推薦入試に合格し、そこで西洋哲学を学んでいる22歳です。

 

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*** ** **パラリンピックについて** *** **  

 

愼「パラリンピックはね、僕はあんまり好まないというか、見ないです。」

千原「そうなの?」

愼「選手を否定するものじゃないし、それからパラリンピックが障害を持った人たちの地位を向上させる力があるというのは認めているんですけど、『障害者に国境はない』っていうのが僕のポリシーなんですよ。つまり、障害を持っている人が障害者であるのは、各国の文化に依存してるんじゃなくて、人間の共通する文明の持ってる排除性みたいなものであると思っているので、アフリカの障害持ってる人も、日本の障害持ってる人も抱えている問題は一緒だと思うので、そんな障害持ってる人たちが国旗を背負って戦うというのは矛盾してるなという根本的な気持ち悪さ。」

千原「そうなんや。国で戦うんじゃなくて、全員で競ったらいいんやな。」

大胡田「そうですね。」

 

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千原「スポーツバー行ったりするの?」

愼「行かないかなと思って。ワールドカップとか特にそうだけど、終わったあとさ、すごい集団熱狂みたいになるじゃないですか。僕ね、あれ生理的に受け付けない。つまり集団熱狂って、ある1つのチームをみんなで応援する。1つになることによって、一人一人の違いをこえて1つになるみたいな機会じゃないですか。僕の体って、そういうもので1つにはなれない体だと思ってて、絶対的な違いっていうものを隠すような力が働いてるような気がしてて、そういうとこはゾッとするから、近寄らないっていうのがありますかね。」

 

 

*** ** ** 愼允翼さんのその他の言葉を抜粋 ** *** **  

 

「規範というのは人が歴史の中で合意形成して作り上げてきたものだから本当は全然必然的なものではないと思う 極論すれば守る必要もない ものによっては守らなきゃいけないけどれど そこをみんな忘れていて 必然でないものを必然って思い込んでるというのがあるのかなと」

 

 「そもそも、日本における東大生と障害者の生き苦しさ。根本は同じなんじゃないかなどちらも『東大生はエリート』『東大生は○○』、『障害者は大人しい』『障害者は○○』といったように周囲の勝手な人物像を背負う。しかし自分の実情と周囲からの人物像が異なるのに、それを一致させようとすることは苦しい。学歴や世間体を意識して、自分の夢を追求せず、エリートの道をなんとなく進む東大生。活発な性格を隠して、大人しくあろうとする障害者。僕はその生き苦しさに違いはないと思う」

 

 

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私も、初めて(障)枠を選択してブリヂストンで働いて、向けられた予断と偏見に、逆にびっくりしました。障がい者以外にも、女性であることに対する、決めつけ、像の押しつけも当然のように浴び続けて、困っていました。おそろしかった。

そしてその通りにふるまわないと、少しでもそこから外れた言動をすれば「コミュニケーション不全」と言われる。私はブリヂストンで、コミュニケーション不全に心底困っていました。

「低い声で」といったいんねんまで、解雇理由に挙げられていて(後から後から上書き更新してくる解雇理由)まさにブリヂストン体質を露呈するものでした。私は「低い大きな声で」誰かを怒鳴ったりしていないし、全くの嘘であり声が低いと言われたこともないのですが、低い声だといけないのかという素朴な疑問や、理不尽な目に遭い続けて怒るのは

当たり前であって、どんな理不尽な言動に晒され続けてもお地蔵さんのようにしていないといけないのかという疑問もあがってきます。会社が出してきた途方もない言いがかり、いんねんの文書は「低い声」にみられるような、自らの恥を自覚なく晒すものとなっているので、公開することを考えています。

  なりふり構わないいんねんをあげつらってきたブリヂストン吉田太一氏  Shame on you..

 

ブリヂストンでは女性や障害者に向けられる一方的な像があって、その通りにふるまわなければ「コミュ不全」のレッテル貼りをされました。コミュ不全はかれらの方です。

 

私のお世話になっている弁護士の先生方の1人は女性で、私より年下ですがとても声が低くて、他の先輩男性弁護士に対してもその低い声で、全くの愛想なしで話されて、それが「この先生いいね!」と内々で言っています。その、若いのに落ち着き払った低い声は、虚飾が一切なくて、頼もしいすごみがあって、こちらもなんでも落ち着いて話せて、すごくいいです。艶つけて愛想よく話したり、表面的な能力ばかり磨かれている人ほど、肝心の仕事は粗末だったりしますから。中身がない人程、表面的な能力をピカピカに光らせるというのは、私の人生の経験則です。

   社会政策が専門の経済学者の大沢真理先生も、大好きです。艶の一切ないそのしゃべり方は、逆に強く惹きつけられます。

 

私はブリヂストンでのコミュニケーション不全に本当に困っていた…    (関連:ハラスメント加害者の自己紹介

 

 

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