ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。セクハラ・パワハラ・モラハラのない社会へのささやかな一石を投じるために、療養しながら書いています。

人間として扱われない

就業規則をすべての従業員に周知するのは事業者の義務であり、自分の働く会社の就業規則を把握することは当たり前のことです。ブリヂストンでは、障害者嘱託職員用の就業規則と、それ以外の社員のは別々でしたので、両方読みました。(見比べると、両者の内容はかなり相違点がありました。)同じ障害者職員の手嶋さんには、勤続12、3年で一度も就業規則を読んだことがないと言われました。私は障害者用の就業規則やその他障害者にとって有益そうな情報をPrintOutして彼に渡していました。

ある時、なにかの資料をPrintOutして渡した時に、手嶋さんが「おおっ」って言ったんです。自然と。すると、主務者の狐さんが「調子乗んな」「お前は一番弱い立場におることを弁えないかんぜ」「でしゃばんなやん」と言いました。自然に出た感嘆詞にさえも因縁をつけられ「調子乗んな」と禁じられるなど、すごい扱いだと思い、帰って家族にその話をし、「ものすごい世界だね」と言われました。

「やったー」とか「うれしい」とか、人としての感嘆詞さえも言ってはいけないということです。

     


以来私は、かれらの目を忍んでパーテーションの向こう側とかで手嶋さんに渡すようにしました。

私は、そんな狐さんや竹目さんが出勤してこない年休取得推奨日▲には出勤していました。手嶋さんも出勤してました。その時の、実に居心地のいい澄んだ空気が、いつもの材料試験室に流れていました。「あ~今日はなんだか、いい気分だな~」「実に快適だ~」と謳歌している人がいて私も同じ気持ちで笑ってました。空気を支配する人がいないと、こんなにも違うものかと思いました。

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