ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。セクハラ・パワハラ・モラハラのない社会へのささやかな一石を投じるために、療養しながら書いています。

浅はかなプラグマティズム

生産性 生産性②の続き。

「生産性がない」「役に立たない」という言葉に対して

なんの生産性? なんの役? の疑問を向けてみると、

それが差すものは、極めて限定的な意味における生産性、役、機能 である。

その限定条件において適用されるものをたやすく一般化して、

「生産性がない」「役に立たない」と人間を斬り捨てる人がまさに生産性がない。

 

この手の、カッターナイフみたいに謎の上から目線で向けられる言葉はいつも、

なんの生産性?なんの役?なんの能力?といった定義を言わないまま、いかにも正しそうに振りかざされる。

曖昧さを利用して行われるモラハラ話法と同じ。(参照:吉田保証課長のモラハラ話法  卑怯なコミュニケーション型  モラルハラスメント(卑劣さ・理不尽さ) - BIGLOBE

 

こんにち、このような「劣化した思考」が増殖している。

それを説明するキーワードは、浅はかな「プラグマティズム実用主義pragmatism

これに侵された思考がはびこっている。

 

この四角い枠内でしか物を見ない人が、そのことに無自覚なまま

人に対して上から目線で直線的な短絡評価をふりかざす。

 

「仕事ができない」とか「無能」とか「役に立たない」とか「生産性がない」「コミュニケーション不全」とか。

そういう人は、東大といった学門の最高府で学んだはずの人にもよく見られる。

その限定的な思考に無自覚なまま、持ち前の限定的な「頭のよさ」で論理を性急に展開していく人は

なにも知らない人よりも とんでもないばかになる ことがある。damn fool

 

 

そんな人は、人の上司になってはいけないし、責任者になってはいけないし、先生になってはいけないし、審査員になってはいけないし、裁判官になってはいけないし、判定人になってはいけない。権力をもってはいけない人。むしろ、最もその立場から遠ざけるべき人。そんな人達が、今の日本では権力をもっている。

 

浅はかなプラグマティズムと科学が結びつくと、惨劇が起こる。実際に繰り返し起こってきたし、今でも起こっている。

すぐれた科学者たちは同時にすぐれた哲学者、倫理学者でもある。科学は自ずとその命題を突きつけられるからである。

この命題は科学者の宿命であるのに、浅はかなプラグマティズムと結びついた科学者たちが、世界を酷いものにしてきた。
 

  深遠なる自然界には、直線や四角形は存在しない。


単体で独立して始まり終わるものなどなにもなく、すべて互いに関係、影響、作用し合っている。すべては絡まり合っている。

自然界は、複雑で多様で、絶えず変化している。止まることはない。

 

シンプルでわかりやすいものが正しいものとして、煽られ、人が飛びつく。

けれど実際には、シンプルでわかりやすいものは、詐欺の産物であることが多い。

                                                     There are so many counterexamples in that Simple theory. ..

 
 

          

 

#浅はかなプラグマティズム  #「生産性」で人を測る社会はさっさと滅びてしまえ  #生産性がないと言う人こそが生産性がない